FLINTERS Engineer's Blog

FLINTERSのエンジニアによる技術ブログ

CentOSの最近の動向

お久しぶりです。
@toshikimiyagawaです。

我がアドテクノロジー部では、CentOSの5系を利用してサーバを構築しております。

言わずと知れたRHELクローンのディストリビューションで、
サポートは無いけどRHELと同等のクォリティを持ち無料で利用出来るということで、
多くの企業で導入されているディストリビューションとなっています。

そういえばRHELって6が発売されてたような気がするな〜と思って、
RHELのサイトを見てみたら、半年も前に6がリリースされています。
それなのにCentOSの6が出てないのはどういうことだ!?と思い、ちょっと調べてみました。

調べてみると、どうやらCentOSのコミュニティは人手が足りない上に、ちょっといざこざがあったみたいです。

CentOSRHELから商標などを取り除いて作成しています。
この作業は単純に置換すれば良いかというとそう言うわけでもなく、画像を1つずつ見て探し出したり、
RedHatと関係があると思わせる文言も全て探し出さなければならないそうです。
これに必要なボランティアが足りないというのが一因となっています。
CentOSは無料だからRHELの代わりに使っているという企業が多く、
そういう企業はCentOSのサポートに消極的なわけで、
そのためボランティアの数を増やすのが困難になっています。

また、パッケージの管理方法をめぐって、口論があったのが、リリースの遅れに拍車をかけてしまったようです。


現在RHELクローンの中でScientificLinuxというディストリビューションが、
バージョン6をリリースしています。
CentOSに比べると知名度は低いので、企業レベルで導入するのはまだリスクが高いかもしれませんが、
CentOSの混乱がこれ以上続くとScientificLinuxに取って代わることになるかもしれませんね。

今後少しRHELを取り巻く動きに注目するとともに、自宅PCにScientificLinux6を入れてみようかなと思います。