こんにちは!@kakeyangです。
WebSocket勉強会に参加しましてので、レポートしたいと思います。
WebSocket勉強会
- 日時:2011年5月28日 10:00〜18:00
- 場所:株式会社インターネットイニシアティブ会議室17F
- 参加人数:130名程度
- ハッシュタグ:#websocket_study
講演概要
概要は、勉強会の公式サイトに載っていた内容になります。
「WebSocketを見てみよう」
WebSocketは,既存のWebとの親和性を強く志向したプロトコルです。
第7版をベースに具体的な通信内容を紹介します。
「WebSocket事例紹介」
どんなサービス?どんなアーキテクチャ?でWebSocketプロトコルが使われているのか、
いくつかの事例を基に解説していきます。
「nonblock socketとevent machine」
WebSocket を用いたアプリケーションと連動するサーバサイドアプリケーションでは最近、
nonblock socketとevent machineを用いたフレームワークが多く用いられますが、
その基本的な動作の仕組みと、サーバサイドアプリケーションを作成する際の
注意点などについ て簡単に。
「さくらのVPSでnode.jsを使ってみよう」
さくらのVPSを使用した簡単なnode.jsのインストール方法、
node.js+socket.ioで作られたWebアプリ ケーションのデモをご紹介いたします。
「ブラウザのハードウェア対応の未来を探る」
Kinect / Wiiリモコン / HMDなどの各種ハードウェアの入力を
Node.jsを経由してWebSocketでブラウザに渡し、
それらの入力とWebGLを使ったデモを行うことで、
今後ブラウザが各種ハードウェアに対応していった場合の未来の可能性を話します。
「Websocket Communication」
クライアント参加型プレゼンをWebSocketを使ってデモしたいと思います。
「WebSocketでデバイス間連携」
WebSocketを使ったデバイス間で連携するアプリケーションを実例にし、
WebSocket、特にJettyをアプリで使う利点について紹介したいと思います。
色々まとめると
WebSocketとは?
こちらの記事に任せます。
今後どうなる?
仕様はいまだに未確定。いつFIXするかもまだ見えないようです。
仕様がいつ変わるかわからない(かつ、過去互換性がない)為に、
商用のサービスに使用するにはまだ時期が早そうです。
仕様はシンプルなので一度読みましょう
最新(2011/5/29現在)ドラフトはこちらになります。
面白そうなネタ
ASPとしてのサービス提供はありだと思います。
ユーザとしてはいちいちWebSocketサーバを用意しなくていいですし、
仕様の頻繁な変更を吸収することでビジネス機会もあります。
上の図からわかるように、データをサーバへ投げるのはHTTPのPOSTで、
受け取るときにWebSocketが使用されるというサービスです。
詳しくは調べていないのですが、HTTPで擬似的にWebSocketを実装しているサービスのようです。
node.js入門
スピーチの中でWebSocketのサーバサイドの本命、node.jsに関する
すごくいい資料を紹介していただきました。
ハードウェアに及ぼす影響
今回の勉強会で気付かされたのが、WebSocketはリアルタイム性の高い
UIを実現するだけの記述ではなさそうだということです。
では、他にどのような影響をおよぼすかというと、
「ハードウェアの可能性を広げる」ということです。
つまり、要はWebSocketは通信規約なので、
センサーなどの出力をTCPで受け取ることが出来れば、
それより以降は効率のよいWebSocketでブラウザ経由でインターネットと
通信することができるということです。
これは、@ndrugerさん@kanasanのスピーチで議題になっており、
非常に興味深く聞かせていただきました。というか感動しました!
(@kanasanさんはLAN内で実現されていましたが)
これをもっと掘り下げていけば、斬新なUIのメディアや
より双方向なデジタルサイネージの構築などの提供が可能になると思われ、
夢が広がります。