FLINTERS Engineer's Blog

FLINTERSのエンジニアによる技術ブログ

社内でビールゲームをやってみた


こんにちは、かんめいです。
メンバー向けに「ビールゲーム体験」のワークショップを実施したのでブログにまとめながら振り返ってみようと思います。

ちなみに元ネタは@fullvirtueさん主宰のPOStudyのワークショップにて体験したものをほぼそのままで実施しました。今回もゲームボードなど資料データを提供して頂きました、ありがとうございます!

やろうと思った理由

詳細は割愛しますがそもそもビールゲームとは、

"ビールゲームは、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院の教授グループが、サプライチェーン・マネジメントに関する重要ないくつかの原理を実際に見せるために、1960年代に考案したシミュレーションゲームである。(中略)ゲームを通じて「システム思考」の重要性を学ぶことが出来る〜"
引用:Wikipedia「ビールゲーム」

ということで、文字通りですが「システム思考(システムズシンキング)」の重要性について考える機会を作りたいのが開催に至った一番の理由です。

"システムズシンキング(Systems thinking)とは、 物事をシステムとして捉え、その要素間の因果関係をグラフとして表し、その構造を利用して振舞の特徴把握や定性的な分析を行う考え方。~ 全体のシステムを構成する要素間のつながりと相互作用に注目し、その上で、全体の振る舞いに洞察を与える。"
引用:Wikipedia「システムシンキング」

私の解釈としては個人の行動は本人や直接的に影響があるチームメイトにだけ影響を与えるのではなく組織や関係するステークホルダーに影響を与えうるし、その状況は時と共に変化すると理解する。だから常に周囲の状況を把握しようとすることが大事 と捉えてます。「個別の最適化」の集合体が「チーム全体の最適化」にはならないよね、って言い方もできるかも知れません。

ということでスタート

任意参加でしたが社内メンバーが15名ほど集まってくださいました。4人1組のチーム戦なので1チームには運営メンバーから人を出して人数調整。簡単な導入の後にゲームスタート。 f:id:yhmcr999:20160217182539j:plain

口頭でルール説明しても複雑で分からないので、開始後4ターンをチュートリアルとして1つ1つ動かし方を確認しながら実施。 基本動作を覚えられれば、その後のゲームスピードを上げることが出来るので、まずは焦らずじっくり説明しながら進めました。また5ターン目以降は司会が適宜プレッシャーをかけつつゲームを進行、すぐにゲーム展開を変える仕掛けを用意しておいたので、序盤から盛り上がってました。

慣れない手計算に疲労が見え始める参加者

普段の業務で手計算なんかしないので在庫や受注残の計算に地味に苦労している参加者もちらほら、35ターン回すのに約2時間かかりました。終盤はけっこーな疲労感が出ていて、ゲーム終了後にはちょっとした達成感があったかも。。

結果は3チームが10万点オーバー、1チームが4万点ということで勝敗がくっきり出る結果となりました。(ビールゲームの点数はコストなんで、コストが少ないチームの勝ち)

ネタバレするので詳細は伏せますが、勝ったチームが最も需要と供給のバランスが取れていたということです。どのチームもある段階で勝つためのポイントには気付けていたようでしたが、それでどう自分の行動に繋げるかで差が出たようです。

まとめ

運営側の至らぬ点もありましたが、協力してくれわいわい楽しんでくれた参加者には何より感謝です。

弊社はチーム開発をベースにプロジェクトを推進しており常にチームでのアウトプット最大化を求められる状況です。また、一部のプロジェクトでは依頼主の組織構造が複雑で、適切な課題を設定するのに苦労している場面も散見されます。今回のゲームを通じて日々の業務に活かせるFindingsを持ち帰ってもらえていればやって良かったなと思っています。

最後に、せっかくなので参加者から事後にもらったコメントの一部を紹介して終わりにしたいと思います。

  • 面白かったのと、視座を高めるための気づきを得るのによかった
  • 今回起きた問題や、実際のビジネスの現場での解決策などを個人的にググってみたら、面白く勉強になった
  • 全体を見ることでこの先どうすればいいのか、という一角を知れた
  • 全体最適のために視野を広げて考えることを楽しみながら体験できるいい機会だった
  • 振り返る時間をもっと取ると、より議論が深まりそう。
  • 参考になったが、自分の業務のどの部分に役立つのかまでは具体的イメージまで落とし込めなかった
  • 本質にあるシステムの力学を理解できてない
  • 楽しかったしいい勉強になったが長く疲れてしまった