LoLの世界大会から目が離せない高嶋(@takashima0411)です。
SKTvsRNGはあまりに熱い展開でした。
話は変わりますが、この度短命で規模の小さいプロダクトを作成する機会に恵まれたので、
普段は英語でコードを書いているところを日本語でコードを書いてみました。
とは言えすべてを日本語にしたわけではなく、DDDを意識し、ドメインモデルに相当しそうなとこだけ日本語にしました。
以下その感想をまとめてみました。
(注意: 筆者の英語力は英語ドキュメントなら辞書を引きながらなんとなく読める程度です)
環境
今回の開発環境は以下のような感じです。
ハマリポイント
弊社では現在CIにgitlabを導入試験中です。
gitlabからビルドさせるためにDockerを利用するのですが、ここでは少し注意が必要です。
AmazonLinuxのDockerイメージのlocaleに「ja_JP.utf8」が含まれていません。
なので入れてやらないとビルドが出来ないのでご注意ください。
今回はサボってyum update
で対応しました。
ちなみにエラーメッセージは以下のように日本語になっている部分が「????」となって表示されます。
/builds/Hoge/project/routes: 5: Compilation error[')' expected but '?' found] GET /fuga/ controller.Controller.index(????, ??????)
良かった点
変数名で迷わない
例えばSeq
でfilter
した後、英語が堪能ではない僕は説明的な変数名を付けるのが下手なので甘えてfiltered
としたり、
そもそも変数にしなくても良いようにひねったり、できるだけ短い変数名にしてお茶を濁すことがあります。
言うまでもないですが、これはあまり褒められたものではありませんよね?
filtered
という名前は後から見返したときに「filter」してんのは見りゃわかるんだよ!!!!ってなりますよね。
そうではなく、filter
した後のSeq
が何を表しているかなどがすっきりかけて快適でした。
POと同じ言葉を使える
今回はスピード優先であることもあり厳密にはPOと言葉の統一をできなかったのでここは感想です。
DDDではPOや顧客を始め業務に関わる人々がが話す言葉に耳を傾け、同じ言葉を用い、彼らと開発者の間で無駄な翻訳が発生しないようにすることが大事だとされています。
しかし、英語でプログラムを書いてしまった場合、POが日本人である限り絶対に日本語から英語への翻訳が発生してしまいます。
僕のように英語が堪能でない人が間に入った場合はそれはもう最悪で非常に小さいボキャブラリーからそれっぽい単語を選んでいくことになります。
本来必要であった意味が抜け落ち、POが見てももはや意味不明な物体が出来上がります。
さらにはPOに英語でいうとこれなんですかね?とかいい始めPOの仕事まで増えて本当に酷い感じですよね?
しかし、ドメイン周りだけでも日本語に統一すればそういった心配は一切なくなります。
普段はPOと一緒に言葉を決定していって、コード上の表現用の英語の対応表を用意したりしていますが、
後者のコストをなくすことが出来たらうれしいですね。
よくなかった点
拭えない違和感
今までやってこなかっただけに日本語の出現には違和感があります。
しかもScalaのシンタックスでは英語が使われるため英語と日本語が混在するため強い意思がなければ全部英語にしたほうが良いと感じそうです。
IDEの操作性
日本語で入力する際に入力を切り替えることになりますが、結構な頻度で切り替えることになるので割りと面倒です。
Ubuntuとの相性
僕の設定不足もありますが、あまり相性がよくありません。
例えばIntelliJでCtrl + N
でクラス名を検索する際に日本語が入っていると文字化けして□が表示されてしまうなど。
なおMacOSXでは特に問題ありません。(日本語設定で使ってる分には)
ビルドでハマる
基本的にはLANGなどを適切に設定しておけば問題ありませんが、場合によってはハマリポイントのように問題が発生する可能性があります。
まとめ
総合的に見ると多少面倒な部分もありますが、慣れれば解決する範囲ではないかと思います。
英語が堪能ではない僕にとっては変数名やクラス名で迷うポイントは減ったように感じます。
メンバーが日本人ばかりで、将来的にも日本語が扱えないメンバーが入る予定がなければいい選択肢になるのではないでしょうか?