Septeni Engineer's Blog

セプテーニ・オリジナルのエンジニアが綴る技術ブログ

3ヶ月のリモート研修を終えて

目次

自分について

私について軽く説明すると、大学では情報理工学部人工知能系の勉強をしていた。 そんな中で私はロボットを動かすサークルに入っており、音声認識などの開発をしていた。音声認識というと大層なことをしていたように思えるが、オープンソース音声認識エンジンを使い、その認識精度を上げるといったことを主にしており、バリバリにコードを書いていたわけでは無い。
そんな私がなぜweb系の開発をする会社に来たかというと、フロントの部分や多くの人が触って動かせるようなものを作りたいと思ったからである。プログラミングをしていたとはいえ、知識の無い分野をこれから生業としていくわけなので、研修では学ぶことが本当にたくさんあった。

これから、そんな入社してからの怒涛の日々について感想を交えて振り返っていこうと思う。

入社して、まず

今年のハイライトはなんと言ってもコロナウィルス流行によるリモート入社&研修。
住み慣れた関西からさほど親しみもゆかりも無い東京へ越してきた3月下旬。
思いきって出かけた新宿では、駅のど真ん中で殴り合いの喧嘩が勃発した光景を目の当たりにして恐怖しながらも、入社式に備えて鞄、靴、服を揃えていた—…そんな最中、研修を完全リモートで行うというビッグニュースが飛び込んできた。
大都会に怯えながら入社式用に揃えた鞄や靴の出番は無くなってしまったが、出社する必要が無くなり、社会人になるという一大イベントを先延ばし出来たかのように感じて少し安堵した。 が、 会社に行かない=同期と教育係以外の社員の方々の様子がわからない ということなので不安も少なからず大きい。
一度オフィスに見学に行ったものの、それ以降は訪れる機会がなく、セプテーニオリジナルの雰囲気がどんなものなのかはほとんど分からない状態だ。そんな中、研修前に招待されたセプテーニオリジナルのSlackでやりとりされる社員の方々の文章や、リモートでのミーティングから初めて会社の雰囲気を知ることになった。

  • めっちゃ休むハードルが低い
    まず、驚いたのが休みを報告するチャンネルだ。
    え?毎日一人くらいは休んでない?というくらいに皆休みを入れている。セプテーニオリジナルだけでの人数を考えるとそんなに社員数が多いわけでも無いのに、である。

  • 堅苦しさゼロ。自由の尊重
    次に、堅苦しさが全く無く、いい意味でゆるい。
    Slackでは年下年上問わず、適度に砕けた文体で時には小粋なジョークを交えながら会話している。 また、リモートで繋いでミーティングを行う中で、途中で子供が割り込んで来ても、猫が邪魔しに来ても誰も怒らない。むしろほっこりしたと好意的な反応を返している。
    研修の後半では、メンターや講師の方々がカメラをオンにしているのにも関わらず、BN*1が終始カメラをオフにしていたが、誰も怒ることは無かった。おかげで気負うことなく研修に臨めて、精神的に参ることがほとんど無かった。

  • ワークライフバランスと家族を大切にする思考が強い
    そして、もう一つ驚いたのがワークライフバランスを重視する文化が強く根付いていることである。
    研修初期のころ、業務時間内に課題が完成せず、土日や業務終わりにやっていたこともあった。そんな時、メンターの方々から残業や休日出勤はなるべくしないでワークライフバランスを大事にしてください、と強く念押しされた。実際、土日祝はSlackが全く動くことが無く、皆本当に休んでいるんだなと分かる。
    また、あるときには、CEOの武藤さんが支えてくれている家族を大切にしてくださいと言っていた。確かに、Slackの雑談チャンネルには休みをとって子供の誕生日を祝ったという内容の投稿があったり、育休を取るという報告もあったりする。そこから社員の方々はワークライフバランスを保ち、家族との日々を大事にしていることが伝わってくる。

リモート入社ということで、社員の方々との接点が無くなって会社の雰囲気についていけなくなるんじゃ無いかと思っていた。しかし、そんな心配は杞憂に終わり、Slackやミーティングを通して自由にのびのびと仕事ができる環境が整えられている社風を感じ取ることができた。

てかScalaって何?

入社前にもうっすらとScalaで開発しますよーなんていうことは聞いたことがあったが、学生時代にC言語ばかり書き、コンピュータとはなんたるか、人工知能を開発するに当たっての脳の構造…などについて学んできた私にとってはScalaは全くの未知であった。というか、Scalaに限らずweb開発についての知識が皆無だった。
また、Scala以上に苦労したのがGit。
Gitは何となく耳にしたことがあるものの、全く触ったことがなく、慣れるまで大変だった。研修初期に何も考えずにpushしまくってconflictを起こし、branchもよくわからず切っていたのでエラーが出ていたのに、見かねたメンターの方に大丈夫ですか?と聞かれて大丈夫です!Gitわかってきました!と言ったのを思い出すと今でも恥ずかしい気持ちになってくる。
そんな私でも、Scalaのコードを書き、GitLabでコードレビューを貰っていくうちに最後にはScalaを使ったCLIアプリケーションを自力で1から作ることができた。 コードの記法や使い方を黙々と学んでいるときはしんどい時もあるが、自分で新しく得た知識で何かを作り上げるのは楽しいなとしみじみと感じた。
また、今年から研修で学ぶことの種類が豊富になったらしく、Scalaの他にも

  • MySQL
  • Treasure Dataを使ったETL処理
  • Docker
  • AWS

などなどいろいろな技術を学ばせてもらった。Treasure DataとAWSに至っては費用が発生し、個人的に開発するのは難しいものなので、研修としていろいろ触る事ができてとても勉強になったように思う。

リモートってどうなん?

先ほどはリモートでも会社の雰囲気は伝わってくるよ!という内容を書いたが、実際リモートで研修してみてどうだったのか?
結論、研修自体はリモート全く問題なし!!!!!!!!というところだろう。
コードをひたすら書く研修でもメンターや講師の方々が個別に質問を受け付ける機会を設けてくれていたし、研修中盤では研修内容を録画して後々見返すことができるという制度を導入してくれたので、むしろリモートの方が研修内容を理解できたかもしれない。
特に、自宅での勤務では、休憩時間には休憩だーーー!!と思ってすぐにベッドにダイブできるし、終業時間には終わったーーー!!と爆速でPCを閉じ、即晩ご飯を食べることもできる。気温が30度を超える日にはあっつーーー!!とプログラミング中に服を脱ぎ散らかしてほぼ全裸になっても全く問題がない。学生のときに想定していた鬱屈とした社会人像とは全く違ってとても開放的な日々を送る事ができている。
ただ、同期やメンター、講師以外の方との交流をしにくいという難点はもちろん存在する。
同期とも初めてリアルに顔を合わせるのは6月中旬になってからのことだった。そのときは同期に限らず、メンターの方々も今まで画面越しにしか見た事がなかったので、芸能人と会ったような感動があった。 やっぱり、リアルで会ったと言えども、ほぼ初対面なので距離感はそう近くはない。新卒入社2年目の方々が口を揃えてうちらの世代って仲良いよね〜と言っているのを少し羨ましく思うこともあった。

研修の集大成、そしてリモートワーク世代の幕開け

一連の研修の最後には、3人1組のチームに分かれてScalaとPlay Frameworkで古着屋ECサイトを作るという今までの集大成のようなチーム研修というものが待ち構えていた。要件定義やモデリング、扱う技術、仕様の細かい部分、タスクの割り振りなど全てBNで決めて2週間でできるところまで完成させる。6月下旬には部分的に出社が認められていたので出社している人も居たが、ほとんどの人がリモートである。
リモートで連携をとるにあたり、チームのコミュニケーションツールとしてSlackとGitLabを使っていた。これが開発をスムーズにするツールとしてかなり良かった。
チームの誰かがマージリクエストを出し、Slackでメンションを飛ばすと、他のチームメンバーがすぐにコードレビューし、またマージリクエストを出した人がすぐに修正する。何か分からないこと、要件定義が曖昧だなと思ったことがあれば気軽にSlackでミーティングの提案をし、そこで進捗報告も兼ねて状況を共有する。誰に言われたわけでも無いが、この一連の流れを繰り返すうちにこのようなサイクルが出来上がっていた。
思うに、チームメンバーが他のメンバーがやっていて良いなと思ったことを真似することでこのようなサイクルが出来上がったのでは無いだろうか。リモートでのチーム開発はみんな暗中模索の状態で、決まった作法があるわけでも無い。だからこそ、いろいろやってみて、良いなと思ったことは継続していく。少なくとも私はそうだったように思う。
このサイクルやチームの人たちの助力もあって、自分一人では全くどこに手をつけて良いかわからない状態から、自主的にこんなタスクもあって良いんじゃないか、とかここやりたい、という意見を出す事ができた。最終的には、まだ作り足りない部分はいくつかあったけれども、2週間でリモートで初めてならこれだけ完成したら良いのでは?というぐらいの物になった。
最後はそれぞれのチームが先輩社員の前で成果物と学んだ事を発表する機会があり、そこでは社員の皆さんから、本当によく頑張った、これからもこの経験を活かして活躍していけると口々に言われ、あれ?自分たちは卒業するのか?と錯覚を起こすほどの感動があった。

そして、成果物発表の場でいただいた先輩社員の方のコメントに、「我々にリモートワーク世代の働き方を教えて欲しい」と言うものがあった。そう、我々の代はリモートワーク世代の第一人者なのである。これまでに入社からリモートに慣れ親しんだ人は存在せず、今まさに世界の働き方が見直されている時期だ。最近では、いくつかの企業がリモートワーク中心の業務体系に変わっていくなんてニュースが飛び込んでくる。そんな中で完全リモートでチーム開発を満足いくものに出来たという経験はかなり大きいもので、今後仕事をする中で活かしていけるのでは無いだろうか。

えらく大言壮語な内容になってしまったが、これにて研修内容についての振り返りを終わりたいと思う。
1年後、赤裸々に思いを綴ったこの記事を見て黒歴史だと悶絶するかもしれないし、もっと技術的な事書けよと言いたくなるかもしれないが、こんなことを思った時期があったのだということをここに記しておきたい。
もしかしたら、数年後には、やっぱり出社して仕事する方が良いよねと世論が変わってリモートワークも衰退してしまうかもしれない。でも、このリモート研修は貴重な物だったし、新しい試みが成功したということは確かである。

最後に

優しく指導してくれたメンターや講師の方々、slackなどで声をかけてくれた社員の方々には感謝しかないです。3ヶ月本当にありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします!

*1:新卒で入社した人のこと