FLINTERS Engineer's Blog

FLINTERSのエンジニアによる技術ブログ

生成系AIがプログラマに与える影響について妄想を勉強会で話してきました

こんにちは。河内です。

昨日セプテーニグループのミロゴス社と FLINTERS 社で合同勉強会をしてきました。

私は「生成系AIがプログラマーに与える影響」についての妄想を語ってきました。

現在は、OpenAI およびパートナーシップを持つ Microsoft が中心で影響を与えており、大規模言語モデルに基づく対話環境 (ChatGPT) とコード補完 (Copilot) が一般のプログラマーに最も近い位置にいると認識しています。

わたしは観る将なので将棋の話も少ししました。1990年代は、将棋AIがプロ棋士を追い抜くことはまだまだ先の話、あるいは永遠に来ない、というのが先生方のコンセンサスであったように思いますが、実際には2017年ころには将棋AI vs プロ棋士の電王戦は役割を終えたとして終了しています。AIが人間を超えたら将棋が終わってしまうのではないか、変わってしまうのではないか、と懸念していましたが、実際は衰退することはなく、今は藤井ブームで盛り上がっています。

機械化が進行した際、職人たちが多く失業したと聞きます。新製品を作る人達は量産品を作る人たちに比べて影響が少なかったのではと想像するのですが、では普段の私たちプログラマーが作っているのはどちらでしょうか? 変化後も生き残った将棋との違いで言えば、そこにエンターテイメント性があるか否か、が大きいと思いますが、私たちが作っているソフトウェアあるいはプログラミングという行為にエンターテイメントはあるでしょうか?

現状の生成系AIの弱点の一つは嘘を言うことが多いこと、プログラムで言えば動かないプログラムが多いことだと思います。 将来はシステムランタイムを獲得し、実際に動かしてみて動くものだけを出力することにより改善される可能性があります。そうなれば、出てきたものに対して Yes/No を繰り返すことでプログラムが素早く書けるようになる可能性があります。 言語モデルだけで現状の精度がでるのは驚きで、実際に実行してという泥臭い方向に進むかは懐疑的ですが…

未来のことはわからないので妄想が多くなってしまいますが、変化を受け入れてやっていくためには、現環境を把握し、変化パターンを想定し、アクションプランを持つことが大事だと思っています。